体験格差: 講談社現代新書

体験格差がもたらす子どもの貧困の実態を明らかにする。全国調査に基づいた衝撃のデータが、経済格差が子どもの成長に及ぼす深刻な影響を浮き彫りにする。

体験格差の罠を暴露する衝撃作! テクノロジーの進歩が人々の体験に格差を生み出し、社会を分断している。思考停止に陥らず、多様な視点に触れて真の豊かさを手に入れよう。
内容
体験格差は、日本社会に潜むもうひとつの貧困の実態を明らかにする衝撃的な書です。
低所得家庭の子どもの約3人に1人が、習い事や家族旅行などの体験がゼロであることが全国調査で明らかになりました。
この格差は、子どもの成長に大きな影響を与えます。
体験は想像力や選択肢の幅を広げ、自己肯定感を育みます。
しかし、経済的理由で体験をあきらめなければならない子どもたちは、その機会を奪われています。
本書では、体験格差がもたらす影響を、具体的な事例やデータをもとに解説。
水泳や音楽、近所のお祭りなど、身近な体験にも格差が生じていることを明らかにします。
さらに、障害児や外国ルーツを持つ家庭が直面する壁についても言及しています。
著者は、体験格差を解消し、すべての子どもが等しく体験する機会を得るための対策を提案しています。
子どもたちの未来を左右するこの重要な問題に、私たち一人ひとりが真剣に向き合う必要があります。
この商品の発売予定日は2024年10月11日です。ただいま予約受付中です。
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習い事や家族旅行は贅沢? 子どもたちから何が奪われているのか? この社会で連鎖する「もうひとつの貧困」の実態とは? 日本初の全国調査が明かす「体験ゼロ」の衝撃! 【本書のおもな内容】 ●低所得家庭の子どもの約3人に1人が「体験ゼロ」 ●小4までは「学習」より「体験」 ●体験は贅沢品か? 必需品か? ●「サッカーがしたい」「うちは無理だよね」 ●なぜ体験をあきらめなければいけないのか ●人気の水泳と音楽で生じる格差 ●近所のお祭りにすら格差がある ●障害児や外国ルーツを持つ家庭が直面する壁 ●子どもは親の苦しみを想像する ●体験は想像力と選択肢の幅を広げる 「昨年の夏、あるシングルマザーの方から、こんなお話を聞いた。
息子が突然正座になって、泣きながら「サッカーがしたいです」と言ったんです。
それは、まだ小学生の一人息子が、幼いなりに自分の家庭の状況を理解し、ようやく口にできた願いだった。
たった一人で悩んだ末、正座をして、涙を流しながら。
私が本書で考えたい「体験格差」というテーマが、この場面に凝縮しているように思える。
(中略) 私たちが暮らす日本社会には、様々なスポーツや文化的な活動、休日の旅行や楽しいアクティビティなど、子どもの成長に大きな影響を与え得る多種多様な「体験」を、「したいと思えば自由にできる(させてもらえる)子どもたち」と、「したいと思ってもできない(させてもらえない)子どもたち」がいる。
そこには明らかに大きな「格差」がある。
その格差は、直接的には「生まれ」に、特に親の経済的な状況に関係している。
年齢を重ねるにつれ、大人に近づくにつれ、低所得家庭の子どもたちは、してみたいと思ったこと、やってみたいと思ったことを、そのまままっすぐには言えなくなっていく。
私たちは、数多くの子どもたちが直面してきたこうした「体験」の格差について、どれほど真剣に考えてきただろうか。
「サッカーがしたいです」と声をしぼり出す子どもたちの姿を、どれくらい想像し、理解し、対策を考え、実行してきただろうか。
」――「はじめに」より