
▶️ ネコソギラジカル(下) 青色サヴァンと戯言遣い: (講談社文庫)
西尾維新のネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣いは、人気の戯言シリーズの完結編。 言葉と意味、存在の儚さを哲学的に問い直す作品であり、物語は主人公の最後の決断へと向かいます。
内容
西尾維新のネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣いは、人気の戯言シリーズの完結編。 言葉と意味、存在の儚さを哲学的に問い直す作品であり、物語は主人公の最後の決断へと向かいます。 すべてを言葉で語り尽くし、言葉でしか表せない思いを抱え、主人公は決定的な選択を迫られます。 著者の独特な文体と深い思索が魅力の作品で、言葉以外の全てを失うという結末に向けて、読者は引き込まれていきます。

▶️ ネコソギラジカル(下) 青色サヴァンと戯言遣い: (講談社文庫)
AudibleStoreより(西尾 維新 Audible Studios)
ぼく達は、幸せになった。
「戯言シリーズ」完結! 言葉ですべてを説明することはできるのか、言葉では何も説明することができないのか。
言葉はすべてを意味付けするのか、言葉はすべてから意味を奪うのか。
ありとあらゆる森羅万象はいずれ形骸化し、崩壊していく。
いつも見えていたはずのものはいずれ見えなくなり、いつかつかんだはずのものはいつの間にか手の内から滑り落ちている。
確かなものは何もなく、不確かなものさえ何もなく、根こそぎ総じて夢だったかのように、根こそぎ総じて現実だったかのように、だけど頼りなく折れた柱はそれでも林立し続け、観客が一人もいない舞台で、それでも風車はくるくると回り続ける。
今までずっと偽りを偽り続けてきた不誠実な戯言遣い、つまりこのぼくは、11月、最後の決断を下すことになる。
それは決断であり、決意であり、そして決別だった。
何も得ることなく生きてきたぼくは、すべてを失うことになる。
言葉以外のすべてを、失うことになる――戯言シリーズ第6弾